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PROJECT 01

解体から見える次のステージ
街の再生に向け、踏みしめる一歩
東日本大震災復興支援工事プロジェクト

加月秀一平成12年入社
東日本大震災復興支援工事プロジェクトリーダー

解体から見える次のステージ
街の再生に向け、踏みしめる一歩

深刻な浸水被害に苦しんだ、震災後の岩手県陸前高田市。
早急なかさ上げ工事をするにあたって活躍したのが、総延長約3kmにもなる巨大なベルトコンベアだ。
トラックのみで土砂を運搬した場合8年かかると言われていた工期が、この装置の導入によりわずか2年半に短縮された。
「東日本大震災復興支援工事プロジェクト」とは、そんな偉大な役割を終えた功労者であるベルトコンベアの解体撤去作業。
6ヶ月にわたる地道な奮闘、そのプロジェクトリーダーに話を聞いた。

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東日本大震災復興支援
工事プロジェクト

全長3kmのベルトコンベア
「被災地復興の立役者」の解体

加月さんが「東日本大震災復興支援工事プロジェクト」に取り組んだ6ヶ月間のことを教えてください。工事が始まったのは2015年10月からです。現地に住み込みで、世界一長いベルトコンベアの解体撤去を行いました。そのベルトコンベアはいわば街の景観でもあり、陸前高田市復興のシンボルにもなっていましたが、その役目を終えたということでエイワ産業に依頼が来たんです。浸水被害が激しい被災地への派遣ということで、前職で10年ほど土木に携わっていた私が抜擢されました。業務としては、現地にギロチンを設置しスクラップして出荷というものでしたが、条件や環境が普段のヤードとは異なったので、機械の整備と安全管理には徹底的に神経を使いながらの6ヶ月間でしたね。

任せられた当時の心境は?エイワ産業から派遣されたのは私一人でした。これほど大きな建造物の解体は初めてでしたし、現場の責任者ということで、果たして自分に務まるのかという不安が大きかったです。工事用水が少ないなど、スクラップのための環境整備が十分ではなかったことも不安の一つでした。とはいえ、会社から「任せる」とこのプロジェクトを託されたのは派遣される
2日前だったので、ためらう間もなく急いで現地に向かいました。

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日々確実に、復興に向けた一歩を重ねている実感
目の前のことに取り組み続けた6ヶ月

実際に、現地に着いてからはどうでしたか?まず現地について、改めてベルトコンベアの大きさに圧倒されました。一部では、川を超えるために吊り橋で設置されていたんです。事前にその規模感を把握したつもりではいましたが、いざ目の当たりにすると、改めて長期の解体に取り組む覚悟ができました。 解体・スクラップ自体は、私と東北の業者さん2人が中心となって進めましたが、その他トラックによる搬出などもあるので、現場には各地からこの解体工事のために人が集まっていました。

経験したことのない規模の工事ではありましたが、取り組むこととしては、通常業務の延長線上にあるものです。地道ではありますが、とにかく安全に効率よく進めることを意識しました。 今回は、現場でスクラップしてから直接トラックで出荷するという流れだったので、普段よりも細かい裁断が求められました。厚みのある部品もギロチンに入れなければならず、刃が欠けてはいけないという緊張感がありましたね。当然、機械のメンテナンスにも普段以上に慎重になりました。その結果トラブルもなく、無事工期通りに作業を完了することができました。

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そして、復興は次のステージへ

被災者の方の中には、街の景観として存在していたベルトコンベアの撤去から「復興の新たなステージ」を感じ取った方もいると思います。
半年かかってやっと撤去が完了したときの心境は?
やはり達成感が大きかったです。大がかりな解体ではありましたが、日々着実に目の前のものが段々無くなっていって…。その積み重ねが、やっと実を結んだという気持ちでした。大きな災害の復興に携われたことを嬉しく思います。一生できないであろう経験をさせてもらいました。現在も業務に取り組む上での自信になっています。

スクラップという仕事に対する想いを教えてください。この復興のシンボルであったベルトコンベアも資源へと再生され、姿を変えて、また別のところで活躍しています。私がスクラップについて何も知らずに入社した当時の、「何でも資源であり、再生できる」ことを目の当たりにした衝撃を覚えています。その「再生」の過程に携わっているという自負は、日々の業務の中でも感じるところです。

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    01 東日本大震災復興支援工事プロジェクト

  • PROJECT02

    02 社員の持つ「人間力」

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    03 下関市奥山工場ごみ焼却施設解体工事

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    04 エイワの軌跡と未来

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